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更年期とは、卵巣の働きが衰えはじめてから停止するまでの期間をいいます。
閉経は今50歳前後ですので、45歳頃から55歳頃までの約10年間がそれに当たります。 閉経を境にして、卵巣ホルモンの分泌量が低下し、それに伴い、体調にも大きな変化が訪れます。
しかし、更年期の症状は個人差があり、全くなにも感じないまま過ぎてしまう人もいれば、体調を崩してしまう人もあり、それには周りの環境や本人の性格もかなり影響します。
代表的な症状は、ほてり、のぼせ、めまい、発汗、しびれ、頭痛、イライラなどですが、個人差があるので、これらの症状が必ず出るとは限りません。 治療法には、ホルモン補充療法、漢方療法、アロマセラピー、心理療法、サプリメント摂取などがあります。
ご自分に合った治療法を探してみてはいかがでしょうか。
子宮頸癌と子宮体癌に分類されます。
子宮頸癌は性交渉でのヒトパピローマウィルスの持続感染が原因といわれています。
癌の進行具合により、0期(上皮内癌)からⅣ期(癌が骨盤を超えて広がる)までに分類されます。
どんな癌でもそうですが、早期ほど治療は簡単です。
またヒトパピローマウィルスに対するワクチンが平成21年より日本でも認可されましたので、ぜひご相談ください。
子宮体癌(内膜癌)は女性ホルモンのうち、卵胞ホルモンの持続分泌が子宮内膜に影響して発症するといわれています。 閉経前後で起こることが多く、肥満の人、妊娠、出産の経験の無い人などに発生しやすいといわれています。
子宮体癌の治療には、早期がんを対象とした黄体ホルモン療法という特殊な治療があります。
どちらの癌も不正出血などがありますので、早期診断と治療が必要なことは言うまでもありません。
最近の傾向として、子宮頸がんの若年発生、子宮体癌の増加があります。
1年に1回は子宮癌検査をお勧めします。
感染部位は、目、性器、肺などがあり、性器のうち男性は尿道、女性は子宮頚管(子宮の入口)が感染部位になります。
女性の場合はおりものが増えることがあっても、下腹部に軽度の痛みがある程度で、自覚症状は乏しいことが多いようです。
子宮頸管から内膜、卵管へ次々と炎症が進行し、不妊の原因となる事もあります。妊娠中には羊絨毛膜炎をおこし、流早産の原因となることがあります。
また出産時に新生児が産道感染により、結膜炎や肺炎を起こす事もあります。
治療法は有効な抗生剤がありますので、健診や妊娠診断などの機会を利用して検査されることをお勧めします。
GH(性器ヘルペス)は、主に単純ヘルペスウイルスによる水ぶくれが、性器やお尻、またその周辺にできる病気です。
性的な接触によってウイルスが感染する性感染症の一つです。
GHの原因である単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類あり、主に下半身に症状が出るもの(GHを引き起こす2型)と、口唇や顔面など上半身に症状が出るもの(口唇ヘルペスを引き起こす1型)があります。
このウイルスの特徴は、最初の感染(初感染)後に免疫ができても、体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返すということです。 単純ヘルペスウイルスにはじめて感染することを初感染といいます。
おそらく、皮膚や粘膜にできた目に見えないくらいの小さな傷からうつるものと思われます。
先に口唇ヘルペスに感染していた人が、新たにGHに感染したときは明らかな症状が出るケースは少ないのですが、はじめてGHに感染したときはひどい症状が出ます。
そしてヘルペスウイルスは、腰仙骨神経節(腰のあたりの神経の根元)の神経細胞にすみついてしまいます。
神経細胞ではじっと(潜伏感染)していてとくに悪さはしません。
ところが抵抗力の低下や何らかの刺激があると再び暴れ出し、神経を伝って皮膚や粘膜に出てきて病変をつくります。これを再発と呼んでいます。
ヘルペスという病気のやっかいなところは、しばしば再発を繰り返すことです。
日本ではGHの患者さんがどのくらいいるのかは正確にはわかっていませんが、欧米では、単純ヘルペスウイルス2型に感染している人はほぼ5人に1人、約20%とされています。
そのうち、GHの症状を経験する人は80%、その症状がGHによるものだという自覚のある人は20%、との調査結果もあり、症状があってもGHと気づいていない人が多いことがわかります。
また、GHは男性よりも女性に多く、全体では女性が男性の約2倍とされています。 ことに15〜19歳では男女比1:6.8、20〜24歳で1:3.9、25〜29歳で1:2.6と、若い世代ほど男女差が大きいことが特徴です。
我慢をしないで早めの受診をお勧めします。
性器に感染するヒトパピローマウイルス(HPV)としては約30タイプが知られています。
そのうち約15タイプ(16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68,73,82、がたなど)が子宮頸がん関連HPVです。ハイリスクHPVとは13種類あり、16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型です。
なかでも16,18,31,33,35,45,52,58型が陽性の場合は進展リスクが高いので、より慎重な管理が望まれます。
従って、子宮膣部細胞診とHPV検査を組み合わせた子宮がん検査のあり方が検討され、実施されているところもあるようです。
検査料については保険外(自費)ですと、ハイリスクHPV一括検査が3600円、タイピング検査が20000円で高価です。
HPV一括検査が保険で認められている場合は、子宮頸がん検査で、細胞診がASC-US(正常か異形成かがわからない場合)の時です。
また、タイピング検査が保険で認められる場合は、組織検査で異形成(軽度、中等度)と診断され、その管理に当たってどのような経過観察をするかを決める時だけです。
各々この場合に限り3割負担です。
10から14歳が最も推奨され、次に15〜26才が推奨されます。
45歳までは接種可能であり、46歳以上の女性は推奨しません。
特に56歳以上の女性はデータがないため対象としません。
HPV既往感染者や子宮腟部細胞診陽性者に対しても希望があれば接種可能です。有効性や安全性が確立していないので妊婦には接種しません。
ワクチン接種後に妊娠が判明した場合でも人工妊娠中絶の必要はありません。
最初のワクチン接種後に妊娠が判明した場合は、それ以後のワクチン接種は分娩後に行います。
授乳婦は有益性が危険性を上回ると判断される場合は接種可能で、米国ガイドラインでは接種可能とされています。
ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)として2種類のものが使用できることになりました。
どちらが優れているかの判断は現時点ではできません。
また、中に含まれるアジュバント(免疫増強剤)の種類が違うため副反応に差が出ていますが、どちらか一方を選択していただきます。尖圭コンジローマの予防を希望されるならガーダシルになると思います。
以下簡単な比較表を参考にしてください。
神経管閉鎖障害とは先天性の脳や脊柱に発生する癒合不全のことを言い、無脳症、脳瘤、二分脊椎等が含まれます。ただ、本邦での発生率は諸外国に比較して低いと考えられます。
市販のサプリメント類によって1日0.4mgの葉酸を妊娠前から摂取すると、児の神経管閉鎖障害発症リスクが低減することが期待できます。
神経管閉鎖障害児の妊娠既往がある女性が、医師の管理下に妊娠前より1日4mg(5mg/錠)の葉酸を服用した場合、同胞における発症が低減することが期待できますが、高用量の葉酸摂取はビタミンB12(悪性貧血等)の症状をマスクすることにより診断が遅れる原因となる可能性があるため、医師の管理下にある場合を除いて、葉酸摂取量は1日1mを超えるべきではないと考えられています。
神経管の閉鎖は妊娠6週末で完成するので、妊娠に気づいてからの服用では遅すぎて妊娠1か月以上前からの服用が必要です。内服による副作用はほとんどなく、妊娠3か月を超えての服用も問題はありません。ただし最近、妊娠初期に葉酸サプリメントを摂取した母親から生まれた生後18か月の児に喘息や呼吸器感染症がわずかに増加するとの報告や、妊娠後期に葉酸サプリメント摂取をした生後3.5歳児で喘息のリスクの上昇があるとの報告があります。また、1日4mgの葉酸を総合ビタミン剤(葉酸を含む)で服用しようとすると、催奇形性が報告されているビタミンAなどの過剰摂取になることもあり、葉酸単独で摂取することが重要です。
胎児が胎外で生育可能なまでに成熟する以前に妊娠が終了する場合を流産と定義されており、現在日本では妊娠22週未満に妊娠が終了する場合をいいます。妊娠12週未満の早期流産と妊娠12週以降22週未満の後期流産に分類されます。
妊娠が確認された後に起こる流産は約15%といわれますが、妊娠を自覚する前に起こる流産まで含めると、全妊娠の30%にも達すると考えられています。流産がみられる時期は、全体の約70%以上が超音波検査で胎児心拍が確認できる前の妊娠初期(妊娠6〜7週未満)で、その頻度は妊娠週数が進むにつれて減少します。胎児心拍確認後に流産となるのは約5%、妊娠12週以降22週未満の後期流産は全妊娠の1.5%程度とされています。母体年齢からみると、自然流産の頻度は母体年齢とともに上昇し、30歳未満の女性では12%程度であるのに対し、45歳以上の流産率は50%以上にもなります。
流産の原因は多岐にわたりますが、初期流産の少なくとも半数は染色体異常によります。一般に精子の10〜15%、卵子の20〜25%に染色体異常を認め、さらに受精のときに1つの卵子に2つの精子が受精する2精子受精による3倍体の発生や、受精卵が分割する時に染色体が完全に分離できないことにより生じるモザイクといわれる異常を加えると、初期胚の染色体異常率は40〜50%に達すると考えられています。これらの異常胚のうち90%は臨床的に妊娠と確認される前に発育を終え、妊娠確認後もその90%は流産として子宮内でその生命を全うするため、最終的に出生に達するのはわずか1%ほどになります。
染色体異常のうち最もよくみられるのは常染色体トリソミー(通常2本で対をなしている染色体が1本過剰の3本になる)で、核型異常の半分以上を占めます。母体の年齢とともに卵子のトリソミーの頻度が上昇することが、高齢妊娠で流産率が高くなる一番の理由です。自然流産では1番染色体以外、2番から22番の常染色体トリソミーが報告されていますが、実際に出生に至るのは13トリソミー(パトー[Patau]症候群)、18トリソミー(エドワーズ[Edwards]症候群)、21トリソミー(ダウン[Down]症候群)の一部のみで、配偶子の形成の段階で最も高頻度にみられる16トリソミーの子どもが出生することはありません。
なお、後期流産での原因は、主に胎児側要因からなる前期流産より、そうではなく、母体要因、環境要因が増加してくる22週以降の死産により類似しており、流産でも、前期流産と後期流産は質的には異なるものと考えてよいでしょう。